意外とたくさんある円背姿勢（猫背）のデメリット：円背姿勢と歩行の特徴！リハビリではなにをする？

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今回はタイトルの通り、円背姿勢（猫背）のデメリットについて解説していきます！

ではどうぞ！

円背姿勢とは
- 円背姿勢（猫背）のデメリット
- 円背姿勢のリハビリ

円背姿勢とは

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　円背というと聞きなれない方もいるかと思いますが、猫背を想像してみて頂けるとよいかと思います。

猫背は若い方でもたまにいるかと思いますが、円背は特に加齢変化による

・椎間板の変化

・背骨の変形

・背筋の筋力低下

などにより、背中が曲がってしまい戻らない状態の姿勢です。

なのでイメージ的に猫背は若い人、円背は高齢者と分けて考えてもいいかもしれません。

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円背姿勢（猫背）のデメリット

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①関節に負担がかかる

　円背姿勢を取る人は、背骨（胸椎）が固く丸まっています。頭は前に突き出て、顎が上がります。胸椎に引き続いて腰椎も丸まってしまい、骨盤が後傾します。重心が後ろに下がり、膝が曲がります。

　そうなると、重心と膝の関節との距離が遠くなってしまい、過剰に大腿四頭筋の活動が必要になり膝の筋肉と関節に負担がかかります。

※また、円背のある方は握力の低下をきたしやすいと言われています。

②呼吸がしにくい

　円背がある高齢者は円背のない高齢者と比べて、

・腹式呼吸が少ない

・肺活量が少ない

・呼吸筋の筋力が低下している

と言われています。

　円背姿勢では、肋骨と骨盤の距離が近くなってしまい、腹筋の長さも短くなってしまいます。そうなると横隔膜を使った効率的な呼吸ができなくなり、胸式呼吸になってしまい呼吸のしにくさが出てきます。あと、背骨が純粋にまっすぐ曲がっている人は少なく、多少の回旋や側屈を伴っている事が多いです。こうした変形により胸郭（肋骨の）の動きが阻害されてしまい、呼吸のしづらさが出ているとも考えられます。

③食べ物・飲み物を飲み込みにくくなる

　通常、人が物を飲み込む（嚥下）時は、軽く首を引き、飲み込みます。しかし、円背姿勢を取る方は顎が上がっており、それだけで非常に飲み込みにくくなります。

※誤嚥した際に、姿勢・関節の変形や呼吸筋・腹筋の筋力低下に伴って、腹腔内圧を高められず咳の力が弱まっている為、誤嚥性肺炎のリスクも高くなります。

④腰痛が起こりやすい

　骨盤が後傾で常に背骨も曲がった状態になる為、同じ部分にストレスがかかり続けます。しかし、可動域の制限がある為、回避・軽減する姿勢を取れず、腰痛を引き起こす事がおおく見られます。

⑤身長が縮む

・背中が丸まる

・膝が曲がる為

・足裏のアーチが下がる

これらの原因で身長はかなり縮んでしまいます。

円背姿勢のリハビリ

　よくやるトレーニングを3つ乗せておきます。

ベーラー体操・腰痛体操
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　この他にも、骨粗鬆症に気を付けながら可能な限り胸椎の伸展ストレッチや足関節背屈ストレッチ、バランストレーニング、必要に応じて呼吸練習や胸郭の可動性を出すようなストレッチなんかも行います。

円背姿勢の歩行

　円背姿勢の人は、背骨が曲がり、骨盤が後傾し、股関節・膝関節が屈曲している事が多いです。それだけでなく、足のアーチが低くなっています。多くがすり足歩行となっているか、筋力がある人は過剰に足を持ち上げて歩きます。どちらにせよ重心を持ち上げる事が困難なので位置エネルギーを使えず、非効率な歩き方となっています。また、加齢に伴い、バランスの制御で足関節を使えず、股関節の戦略を取ります。歩行中につまずきやふらつきがあった場合に脊柱の可動域制限も相まって加速的に重心が支持基底面から外れてしまい、転倒につながります。