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今回は、異常歩行シリーズの第三弾です。その名も鶏歩。前回・前々回のトレンデレンブルグ歩行・デュシャンヌ歩行と比べると街中ではあまり見かけないかもしれません。
ではどうぞ!
鶏歩とは
鶏歩とは、足首が持ち上がらないことが原因で歩行時に膝と股関節を大きく持ち上げて、床に引っかからないような歩き方のことを言います。
鶏歩と下垂足
足首が上がらない状態のことを下垂足と言ってつま先がだらんとしたに垂れ下がっている状態になっています。これに関しては、腓骨神経という神経がなんらかの原因で麻痺をすることでつま先が垂れ下がって力が入らなくなってしまいます。
腓骨神経麻痺がおこる原因と症状
腓骨神経は腓骨(下腿の外側)に巻き付くように走行しており、また神経の動きが少なく、その部分は筋肉や脂肪組織が少なく圧迫によってすぐに神経麻痺が出てしまう特徴があります。
原因として最も多いのは、圧迫です。手術後などで長時間仰向けで寝たままの姿勢で圧迫が続くと腓骨神経麻痺が起きてしまいます。その他骨折やギプスによる圧迫、腫瘍や腫瘤によって起こってしまいます。
ちなみに正座の後に足がしびれるのも腓骨神経の圧迫によるものです。
腓骨神経麻痺の症状
腓骨神経は坐骨神経から膝関節の部分で総腓骨神経になり浅腓骨神経・深腓骨神経に分かれていきます。
腓骨神経が支配する筋肉
総腓骨神経は(総)
深腓骨神経は(深)
浅腓骨神経は(浅)
・大腿二頭筋(総)
・前脛骨筋(深)
・長母趾伸筋(深)
・長趾伸筋(深)
・短母趾伸筋(深)
・短趾伸筋(深)
・長腓骨筋(浅)
・短腓骨筋(浅)
これらの筋肉が麻痺を起こします。その最たる症状が下垂足・鶏歩と呼ばれ、つま先が上げることが困難な状態です。
また、下腿の外側や足背、足趾の背面の感覚も支配してい為、しびれや痛み、感覚麻痺も出る場合はあります。
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リハビリと理学療法
麻痺に関しては、完全麻痺であれば装具で対応することが多いです。装具の種類としては、オルトップ装具といい比較的軽い装具を処方することが多い印象です。背屈の可動域をしっかり出すためにも、ゲイトソリューションを処方する場合もあります。
不全麻痺であれば、電気刺激療法で筋肉の廃用性委縮を予防していきながら筋収縮の促通を行っていきます。神経の回復とともに随意収縮や筋力増強練習、実際の日常生活であるまたぎ動作や鶏歩に対してアプローチしていきます。逆に足の指を曲げる筋肉や下腿三頭筋が過剰使用により、短縮しやすく痛みも出やすいため、ストレッチやテニスボールを使用した、足裏のリリースも有効です。
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最後に
今回は以上です。
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