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今回は、異常歩行の中でも一般の人でもたまーに起こる膝折れについて解説していきたいと思います。膝折れといえば、脳卒中の片麻痺でもよくおこります。その辺も軽ーく触れていきたいと思いますので、ぜひご覧ください!ではどうぞ!
膝折れとは
膝折れとは、歩いている時もしくは立った、階段昇降時に急激に膝が曲がってしまう現象の事。時に転倒の原因にもなる為、危険性が高い異常歩行の一つでもあります。脳卒中片麻痺の方や膝の手術後、ACL(前十字靭帯)断裂後でも起こりやすいとされています。
膝折れの評価
膝折れの評価としては、以下が挙げられます。
・姿勢の評価(上半身重心、下半身重心との位置関係)
・動作の評価(ランジによる評価)
・筋力、筋出力の評価(膝屈伸、股関節伸展筋、下腿三頭筋、H/Q等)
・膝関節の評価(PF関節、TF関節のROMや可動性等)
・靭帯の評価(前方引き出しテストやNテスト等)
・股関節の伸展ROM
・足関節の背屈ROM
・膝の感覚の評価
などが挙げられます。
膝折れの原因
膝折れの原因としては、膝が上半身重心よりも前方にある場合と後方にある場合で、少し原因が変わってきます。今回は歩行時において上半身重心が膝よりも前が後ろかで分けて解説します。
上半身重心よりも膝が前
場面としては、
・歩行時の立脚初期から立脚中期まで
・階段の昇り
・坂道の登り
・前方へのランジ
これは大きく膝の筋肉が関わります。特に大腿四頭筋の膝の伸展作用やハムストリングス・大殿筋の股関節伸展作用が重要です。炎症などなんらかの原因で膝の筋出力が低下している場合で、上半身重心が膝よりも後方に位置すると容易に膝折れを起こしてしまいます。それを回避しようと上半身重心を膝よりも前方に移動させてバランスを取ろうとすると逆に反張膝になります。
これらを増悪させる因子として、
・膝の伸展制限
・前十字靭帯の機能不全
・膝の可動性の低下
などが挙げられます。膝が伸展する事で、床反力が膝関節よりも前方に向き、膝折れを防止しています。膝が伸びないと床反力は膝の後方を通り、膝を曲げる方向に力が加わってしまいます。
上半身重心よりも膝が後ろ
場面としては、
・歩行時の立脚中期から立脚後期まで
・階段を降りる際の後方の足
・坂道の下り
これらも大腿四頭筋の膝伸展作用が重要ですが、収縮様式が変わります。これらの動作では、遠心性収縮が必要であり、一見筋力がある人でもこの遠心性収縮がうまくできずに膝折れを起こす人がいます。
これらを増悪させる因子として、
・股関節の伸展制限
・足関節の背屈制限
などが挙げられます。上半身重心が膝よりも前方にある場合は、下腿三頭筋の地面を蹴る力による膝の伸展作用が重要です。また、股関節・足関節の背屈制限がある事で膝の急激な屈曲によって代償さぜるを得なくなるパターンがあり、そうなると膝折れ様の動作が出現してしまいます。
理学療法・リハビリ
膝折れの改善については、上で解説した評価をもとに治療していきましょう。ここでは、胸椎について触れておきます。
胸椎のストレッチ↓↓
膝の手術後や変形性膝関節症等の上半身重心が膝よりも後ろにあるケースではこの胸椎の後弯増大が原因の大きな一つになっている事が多いです。この胸椎の後弯増大により上半身重心がより後方に位置してしまい、膝に過大なストレスと筋力を要求しているパターンがあります。
ボールの踏みつける角度が変えて、膝周囲の筋や感覚にアプローチする事も重要です。
膝筋肉のコントロール練習
— 将軍トレ@YouTuber (@bodymakerpt) 2019年6月14日
踏みつける➡️上げる
重心移動や腸腰筋が賦活され、足が軽くなります!
ブログ更新中 pic.twitter.com/jHvxdcUJZl
私は、姿勢や床反力などから膝折れの原因を考えていくことが多いです。違う意見の方も多くいるかと思いますが、少しでも参考になれば幸いです。
前回記事↓↓
最後に
今回は以上です。
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