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今回は、脳卒中の後遺症としてまあまあ有名な痙縮について紹介します。最近はテレビCMや病院のチラシ・パンフレットでも『痙縮』という言葉が表に出てきている印象です。ではこの痙縮とはどのようなものでどんな原因・メカニズムで起こっているのかについて紹介していけたらと思います。
ではどうぞ!
痙縮とは
痙縮とは上位運動ニューロン障害の一要素で、伸張反射の増強による亢進を伴って起こる症状で、他動伸張時の速度依存性筋緊張亢進状態のことです。さて、なんのこっちゃ?って方がほとんどだと思うので簡単にかみ砕いて訳しますと、
・脳からでている運動などの情報をつたえる神経の通り道が機能しなくなると起こる
・伸張反射=筋肉が無意識に引き延ばされると筋肉が縮むようになっている
例:脚気の検査で脚がぴょんと跳ねるのが伸張反射
・その伸張反射が暴れまくって制御が効いていない状態
・自分の意志とは関係なく関節が動く(ストレッチなど)時にその時の速度が速ければ速いほど筋肉に無意識に力が入ってしまう状態のこと
分かりやすく?かみ砕くとこんな感じです。もう少し詳しく原因やメカニズムについて知りたい方は次の項目も読んでみてください。興味のない方は、その次の項目まで飛ばしてくださいね!
痙縮のメカニズム・原因
痙縮のメカニズム・原因についてですが、上位運動ニューロン障害の障害によって起こるとされています。
※上位運動ニューロンとは、大脳皮質運動野の運動神経細胞であるベッツ巨細胞の軸索が放線冠➡内包➡中脳の大脳脚を通って延髄の錐体で反対側の交叉して脊髄の全角細胞に至る。また、一部は脳幹の運動神経系の神経細胞に投射する。それらの神経や経路のことです。
上位運動ニューロンは、筋肉の過剰な緊張を抑制する役割がありますが、損傷を受ける事でその抑制が外れて筋肉の緊張が暴走してしまいます。
専門的には、
・Ⅰaニューロン興奮性の増大
・シナプス前抑制機能の低下
・Ⅰb抑制機能の低下
・Ⅰa抑制機能の低下
・α運動ニューロンの興奮性増大
・γ運動ニューロンの興奮性増大
・反回抑制機能の低下
これらが伸張反射の増大に関与していると言われています。
これらは一次性の障害に分類ができます。しかし、痙縮の原因はこれら以外にも混在していることが多いです。
・痛み
・誤用(誤った体の使いかた)
・筋力低下
・感覚障害、協調性障害
・精神的緊張
・関節の変形や拘縮
など様々な要因が複雑に絡み合って痙縮を作り上げている事があります。
痙縮を改善させる方法:痙縮とリハビリ
痙縮の原因について上で簡単に紹介しました。痙縮を改善させる方法として、最近はボツリヌス療法やITB療法、薬物療法(内服)などにより軽快する事が多くなっています。しかし、上にも書いた通り、一時的な原因だけで痙縮が起こっている事は少ない為事やこれらの単独の治療では効果が長続きしない為にリハビリと同時並行で改善・維持していくことが重要とされています。
具体的な方法としては、
・関節の可動域練習(拘縮にならないように関節を最大限に動かす)
・相反神経抑制を使う(例えば、つま先を下に向ける筋肉が痙縮を起こしてる のであれば、つま先を上げる筋肉を強化する。電気刺激にて収縮させる)
相反神経抑制についてはこちら➡筋トレとストレッチは表裏一体:相反神経抑制!
・誤用、廃用の予防、改善
・非麻痺側の過剰使用を避けるような動作指導
・下肢であれば、起立時に両側荷重を行う
・協調性練習
・バランス練習
などなどが挙げれらます。必要な力を必要なだけ必要な場面で使うという事が難しくなる為、そのような練習や意識が重要になってきます。
最後に
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今回は以上です。
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