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異常歩行⑪ラテラルスラストを見逃すな!原因とリハビリと理学療法

bodymakerptです

 

 

今回は、異常歩行の中でも、膝の動揺であるラテラルスラストについて解説していきたいと思います。学生時代はラテラルスラスト=変形性膝関節症と短絡的に記憶していました。現在でも時折見かける事があるのでまとめていきたいと思います

ぜひご覧ください!ではどうぞ!

ラテラルスラストとは

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 ラテラルスラストは変形性膝関節症を持つ方に見られる膝の外側への揺れの事です。主に立脚初期に起こる現象で、膝が外側に揺れます。膝の変形の悪化要因と重症度を示しているともいわれています。

ラテラルスラストの評価

 

 ラテラルスラストの評価としては、現状歩行観察にて行われています。特に確認すべきポイントとしては、

・内反の増大

・膝屈曲角度の現象

を見てみましょう。治療効果を確認する場合は、これら2つの改善が起こっているかをみて膝への負担を考えてみましょう。

 これらに加えて、膝の内反の不安定性が増大している人はよりラテラルスラストが起こりやすいと言われています。

 

ラテラルスラストの原因

ざっと列挙してみます。

・側腹部の筋力低下

・内転筋の筋力低下 

・膝靭帯のゆるみ

・殿筋群の筋力低下

・大腿筋膜張筋・腸脛靭帯の短縮

・脛骨の外旋

・膝の伸展制限

・足関節の背屈制限

・反対側の内転筋の短縮

など様々な要因が考えられます。

 変形性膝関節症の方は、大腿筋膜張筋や腸脛靭帯が固く、短縮しており、股関節が外転位に偏移してしまいます。そうなると殿筋群は短縮位になってしまい筋力低下を起こします。殿筋群が働きにくくなる事で、骨盤は不安定になり側腹部の筋肉も正常に働かなくなります。

 ラテラルスラストが起こると、急激に膝関節の内反の増大が起こり、KAMが増大します。KAMの増大を減らすためにデュシャンヌ歩行を呈しているパターンも多く見受けられます。

関連記事➡膝関節関節症について、KAMとはなんぞや

 

また、足関節の背屈制限や膝の伸展制限があると、歩行時に股関節伸展が出ず、骨盤の回旋や後退、足のアーチの低下や下腿の外旋などにより代償を行い、結果としてラテラルスラストが出現してしまう可能性もあります。

 

理学療法・リハビリ

関連記事➡トレーニングの原則をサクッと解説

 変形が重度の場合は、なかなかラテラルスラストの修正は困難なパターンがあります。特に足部の著しい変形や、拘縮などがあれば困難な場合が多い印象です。しかし、重症化のリスクや膝へのストレスを考えると何とか抑制や改善を検討したいところです。原因にもよりますが、有効なメニューについて少し紹介します。

・ラテラルラインのリリース

・腹部・臀部と膝の協調性エクササイズ

・胸椎のストレッチ

・足関節の柔軟性向上

・アーチサポートや外側ウェッジヒールの使用

 

腹部・臀部・膝の協調性エクササイズ↓↓

 

骨盤や膝の位置を可能な限り固定する事で協調的な収縮が得られます。必要に応じて、大殿筋や中殿筋・多裂筋・腹部を圧迫し補助を行い、部分的に介助する事も有効です。

 

ラテラルラインを緩める↓↓


腰痛持ちのあなたにはカエルのポーズを差し上げます!

胸椎のストレッチ↓↓


胸椎のストレッチで呼吸・腰・肩が蘇るよ!

ふくらはぎの開放↓↓


ふくらはぎの解放!かちかちのふくらはぎをふにゃふにゃにしよう!

  

前回記事↓↓

www.bodymakerpt.work

 
 最後に

今回は以上です。

 

 

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